化学メーカーは天然資源を原料にさまざまな誘導品を製造します。
この記事では、エチレン、プロピレン、BB留分、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩、リン鉱石を原料とする主要な誘導品（基礎化学品、中間化学品）の化学品系統図（製品フロー）を説明します。
石油、天然ガス、石炭誘導体
石油、天然ガス、石炭をクラッキングすることによって、エチレン、プロピレン、BB留分（ブタン・ブチレン留分）、ベンゼン、トルエン、キシレンを製造します。
エチレン誘導体
エチレンの主な用途はポリエチレンです。ほかにも、塩化ビニル、塩化ビニル樹脂、酸化エチレン、アセトアルデヒド、酢酸ビニル等の様々な化合物の原料になります。
詳細は「エチレン誘導体系統図」の記事をご覧ください。
プロピレン誘導体
プロピレンはポリプロピレンをはじめ、アクリロニトリル、ABS樹脂、アセトン、ビスフェノールA、フェノール等の様々な化合物の原料になります。
詳細は「プロピレン誘導体系統図」の記事をご覧ください。
BB留分（ブタン・ブチレン留分）誘導体
BB留分（ブタン・ブチレン留分）はSBR樹脂、BR樹脂、IR樹脂、MMA等の様々な化合物の原料になります。
詳細は「BB留分（ブタン・ブチレン留分）誘導体系統図」の記事をご覧ください。
ベンゼン誘導体
ベンゼンは、スチレン、ポリスチレン、ABS樹脂、SBR樹脂、シクロヘキサン、カプロラクタム、フェノール、ビスフェノールA、アセトン等の様々な化合物の原料になります。
詳細は「ベンゼン誘導体系統図」の記事をご覧ください。
トルエン誘導体
トルエンは、トリニトロトルエン、フェノール、カプロラクタム等の様々な化合物の原料になります。
詳細は「トルエン誘導体系統図」の記事をご覧ください。
キシレン誘導体
キシレンは、パラキシレン、スチレン、ポリスチレン等の様々な化合物の原料になります。
詳細は「キシレン誘導体系統図」の記事をご覧ください。
工業塩誘導体
工業塩誘導体は、塩化ビニル、塩化ビニル樹脂、ソーダ灰等の様々な化合物の原料になります。
詳細は「工業塩誘導体系統図」の記事をご覧ください。
リン鉱石誘導体
リン鉱石は、リン酸、赤リン、黄リン等の様々な化合物の原料になります。
リン鉱石を硫酸で分解し，セッコウと共にリン酸を得る湿式法と、リン鉱石をケイ素や炭素と共に電気炉で1400～1500℃で分解し黄リンを得る乾式法があります。
フッ化水素誘導体
蛍石から製造されるフッ化水素は、様々なフッ素系化合物の原料になります。
詳細は「フッ化水素はフッ素化学の重要物質」の記事をご覧ください。
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