G-B8ZBWWKGWV
PR

【2024年】レーザーテックの将来性 企業分析・株価予想

レーザーテック 銘柄分析・企業分析
スポンサーリンク

レーザーテックは、半導体のマスク検査装置、およびマスクブランクス検査装置が主力の半導体製造装置メーカーです。EUVマスクブランク検査装置とEUVマスク検査装置で世界シェア100%を持つなど、他社がまねできない高い技術力のある会社です。株価予想としては計算上の平均値58,501円です(記事更新時点で)。

レーザーテック(銘柄コード:6920)は日経半導体株指数の構成銘柄です。

レーザーテックの企業データ

レーザーテックは1960年に医療用X線テレビカメラ装置の設計・開発を担う松下通信工業の協力会社として有限会社東京ITV研究所として創業されました。1962年に日本自動制御株式会社を設立し、X線テレビのみでなく、最先端の分野での技術開発に注力しはじめました。1986年にレーザーテック株式会社に社名変更しました。

レーザーテックは光を用いた検査・計測の可能性を徹底して追究するなかで、光源にレーザーを使用して高解像度化を図った「レーザー顕微鏡」の開発に成功し、これを出発点に、全焦点で高精細な3次元画像が得られる「共焦点光学系技術」を確立しました。さらに、半導体リソグラフィの微細化に伴う光源の短波長化に適応した「DUV/EUV光学系技術」、光の位相の僅かなずれを正確に測定する「光干渉計技術」を独自に開発してきました。現在は半導体製造装置の中の、欠陥検査装置で世界的に高いシェアを占める会社です。

売上高1,528億円
営業利益623億円
営業利益率40.8%
ROE50.8%
自己資本比率47.4%
従業員数連結928人、単体445人
平均年齢40.3歳
平均年間給与1,581万円
(出典:四季報 2023年度実績)

レーザーテックの事業分野

レーザーテックは半導体検査装置に特化した企業です。売上高の約85%が装置、約15%が装置に関わるサービスとなっています。

レーザーテックの部門別売上高
(出典:レーザーテック 決算説明会資料2023

レーザーテックの特徴・強み

グローバルニッチトップ

レーザーテックは、顧客から高い技術力と付加価値が求められ、技術的な差別化が可能な市場で、高シェアと高収益を獲得しています。高い技術力があるため、半導体産業の世界的なリーダー企業から最先端の案件を相談される信頼関係を構築しています。このことがさらに他社との技術的な差別化を可能にしています。技術者と顧客との距離の近さが、新製品を開発するには大きく貢献しています。

レーザーテックの半導体検査装置

レーザーテックはEUVマスクブランクス検査装置とEUVマスク検査装置で世界シェア100%を持つほか、その他検査・計測装置で高いシェアを獲得しています。

ファブライト

レーザーテックは装置生産を外部委託し、開発に特化して機動的な事業運営を可能にしています。試作品は自社で製作し、生産に適した設計を実現しています。ファブライト事業モデルのため、レーザーテックの営業利益率は半導体業界の中でも非常に高いです。

また、約7割の社員がエンジニア、売上の10%を研究開発費とし、継続的な新製品開発を可能にしています。

少数精鋭

1人のエンジニアが企画から開発、新規装置の立ち上げ、サポートまで担当しており、社員1人あたりの付加価値が高いのが強みです。

レーザーテックの業績推移・将来性

レーザーテックは2009年のリーマンショックのころは半導体関連装置と液晶ディスプレイのカラーフィルタ修正装置を事業の2本柱としていました。リーマンショックを機に、他社製品と競争が激しくて薄利多売だったカラーフィルタ修正装置から撤退し、他社との差別化ができる半導体分野においてEUV関連装置やウエハ関連装置など新規事業に集中しました。

レーザーテックは半導体市況の影響を受けますが、比較的安定した業績を上げています。2010年台後半以降は売上高が急増しました。近年の営業利益率は30%を超えてさらに上がっています。レーザーテックにしか作れない製品があることが好業績につながっています。

また、2022年に横浜に新しい研究開発拠点を設けました。今後の事業拡大・業績拡大にも期待できます。

レーザーテックの業績推移
(出典:IR BANKより著者作成)
売上高営業利益営業利益率当期純利益ROE自己資本比率株主資本1株配当
2008年度14,1003,10022%1,89014%59%13,300
2009年度9,270-657-7%-65160%12,100
2010年度8,9307478%3623%64%12,3002
2011年度12,7002,44019%1,52011%64%13,6005
2012年度12,3003,09025%1,80012%71%15,0007
2013年度11,4002,15019%1,61010%79%15,9006
2014年度13,6003,10023%1,97011%80%17,3007
2015年度15,2004,72031%2,95015%85%19,60012
2016年度15,3004,43029%3,23015%84%21,80013
2017年度17,3004,90028%3,53014%74%24,20014
2018年度21,3005,69027%4,37016%71%26,80017
2019年度28,8007,94028%5,93019%62%31,00024
2020年度42,60015,10035%10,80028%48%39,00043
2021年度70,20026,10037%19,30035%47%54,10075
2022年度90,40032,50036%24,90034%41%71,10097
2023年度152,80062,30041%46,20042%40%106,700180

レーザーテックの株価予想

レーザーテックの過去5年のPERレンジは、最小値22.6、平均値71.5、最大値151.9でした。EPS(1年後アナリスト予想)は818.2円です。

株価 = PER x EPS

PER:株価収益率、EPS:一株当たり当期純利益

上記の関係式から、株価予想は、最小値18,491円、平均値58,501円、最大値128,284円です(記事更新時点で)。

けむさん
けむさん

将来への期待が高く、PERがすごく高いです

コメント

タイトルとURLをコピーしました