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【2024年】東京エレクトロンの将来性 企業分析・株価予想

東京エレクトロン 企業分析

東京エレクトロンは、半導体製造装置の世界のリーディングサプライヤーです。優れたプロセス性能と高い量産性能をもつ東京エレクトロンの製品は、世界中の半導体メーカーの生産ラインに採用されています。株価予想としては計算上の平均値22,294円、最大値52,439円です(記事更新時点で)。

東京エレクトロン(銘柄コード:8035)は日経半導体株指数の構成銘柄です。



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東京エレクトロンの企業データ

東京エレクトロンは、1963年に半導体の技術専門商社として「東京エレクトロン研究所」として創業され、半導体製造装置を輸入・販売していました。1968年に米国サームコ社との合弁会社テル・サームコをTBS会館内に設立し、拡散炉の国内生産を開始しました。1978年に「東京エレクトロン」へ商号を変更し、現在では世界4位の半導体装置メーカーに成長しています。

東京エレクトロンの世界シェア
(出典:東京エレクトロン 個人投資家向けサイト
売上高2兆2090億円
営業利益6177億円
営業利益率28.0%
ROE32.3%
自己資本比率68.7%
従業員数連結17540人
平均年齢43.6歳
平均年間給与1398万円
(出典:四季報 2023年度実績)

東京エレクトロンの事業分野

東京エレクトロンは半導体製造装置部門とFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置部門の2つの事業セグメントを展開しています。ただし売り上げのほとんどは半導体製造装置部門です。

東京エレクトロンの部門別売上高
(出典:東京エレクトロン 個人投資家向けサイト

東京エレクトロンの特徴・強み

複数の高シェア装置を持つ総合力

東京エレクトロンは、半導体の微細加工に必要な成膜、塗布・現像、エッチング、洗浄という連続した4つのキープロセスに製品をもつ世界で唯一のメーカーです。このうち、成膜(バッチ成膜世界1位、メタル成膜世界2位)、塗布・現像世界1位、エッチング(プラズマエッチング世界2位、ガスケミカルエッチング世界1位)、洗浄世界2位と、いずれも高シェアです。

東京エレクトロンの装置シェア
(出典:東京エレクトロン 統合報告書2023)

半導体は装置から装置へと移動しながら工程を進めて製造されます。連続した工程の装置を持っていることは、工程を通して半導体を製造したときの課題の発見と問題の解決をする機会があることを意味します。そして、東京エレクトロンはその機会がある唯一のメーカーです。

また、半導体製造装置は1台で億単位の費用がかかるものもあるため、顧客は購入する製造装置が前後の工程の装置と組み合わせて問題なく半導体を製造できるのか、慎重に検討したいと考えています。このような場合に一連の工程をセットで提案できる東京エレクトロンは有利な立場に建てます。 半導体製造装置は、シェアを獲得している企業が有利となる業界であり、前工程製造装置に圧倒的なシェアをもつ東京エレクトロンは今後も高いシェアを維持しやすいと言えます。

積極的な研究開発投資

半導体産業は技術革新のスピードが速い業界です。東京エレクトロンは積極的な研究開発投資をしています。その結果、半導体の進化に必要なEUV露光用の塗布・現像のシェア100%を占めています。

充実した顧客サポート体制

半導体製造装置は販売したらそれで終了ではありません。顧客で使用中に不具合が発生するとすぐに修理する必要があります。顧客の半導体工場は、1日製造停止するだけで億単位の機会損失が発生します。

東京エレクトロングループでは、顧客の半導体工場にエンジニアを常駐させるサービスや、リモート接続して得た装置データを多角的に分析してスループット改善を提案するサービス、さらに異常検知や故障予測などの予知保全をするサービスを提供しています。

東京エレクトロンの業績推移・将来性

東京エレクトロンの業績は半導体市況の影響を強く受けます。しかし2010年台後半以降は業績が安定しています。営業利益率は右肩上がりで増加し、約30%まで増加して高収益企業と言えます。

東京エレクトロンの業績推移
(出典:IR BANKより著者作成)
売上高営業利益営業利益率当期純利益ROE自己資本比率株主資本1株配当
2008年度910,000168,50019%106,30020%67%530,000
2009年度510,00014,7003%7,5401%77%530,000
2010年度420,000-2,180-1%-9,03074%520,0004
2011年度670,00097,90015%71,90013%71%580,00038
2012年度630,00060,40010%36,7006%75%590,00037
2013年度500,00012,5003%6,0801%77%590,00017
2014年度610,00032,2005%-19,40070%560,00017
2015年度610,00088,10014%71,90011%73%610,00048
2016年度660,000116,80018%77,90014%71%550,00079
2017年度800,000155,70019%115,20018%67%630,000117
2018年度1,130,000281,20025%204,40027%64%750,000208
2019年度1,280,000310,60024%248,20028%70%870,000253
2020年度1,130,000237,30021%185,20023%64%810,000196
2021年度1,400,000320,70023%242,90024%71%940,000260
2022年度2,000,000599,30030%437,10033%71%1,210,000468
2023年度2,210,000617,70028%471,60030%69%1,430,000570
(出典:IR BANKより著者作成)

東京エレクトロンの株価予想

東京エレクトロンの過去5年のPERレンジは、最小値10.5、平均値23.0、最大値54.1でした。EPS(1年後アナリスト予想)は969.3円です。

株価 = PER x EPS

PER:株価収益率、EPS:一株当たり当期純利益

上記の関係式から、株価予想は、最小値10,178円、平均値22,294円、最大値52,439円です(記事更新時点で)。



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