G-B8ZBWWKGWV
PR

バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの違い|どちらもバイオプラスチックだが全く違う

バイオプラスチック 化学産業の話題
スポンサーリンク

「バイオマスプラスチック」と「生分解性プラスチック」の違いについて説明します。このふたつはどちらもあわせて「バイオプラスチック」と呼ばれます。自然に優しいプラスチックという観点ではバイオマスプラスチックと生分解性プラスチックは同じですが、それぞれ意味が異なります。そのため、きちんと使い分けて取り扱う必要があります。

バイオプラスチックとは?

バイオプラスチックとは、植物などの再生可能な有機資源を原料とするバイオマスプラスチックと、微生物等の働きで最終的に二酸化炭素と水にまで分解される生分解性プラスチックの総称です。バイオマスプラスチックは原料に着目した分類で、生分解性プラスチックは生分解性に着目した分類です。そのため、バイオマスプラスチックかつ生分解性プラスチックであるプラスチックもいくつか存在します。

バイオプラスチックの分類

なぜバイオプラスチックが必要なのか

地球温暖化対策(バイオマスプラスチック)

一般的なプラスチックは石油から作られるため、製品を廃棄・焼却すると二酸化炭素を排出します。二酸化炭素は地球温暖化の原因となります。

一方、バイオマスプラスチックの原料は植物などで、植物は成長する過程で光合成によって二酸化炭素を吸収します。そのため、製品を廃棄・焼却したときに二酸化炭素を排出しても、バイオマスプラスチックのライフサイクルを通して排出される二酸化炭素の量は、プラスマイナスでゼロに近づけることができます(カーボンニュートラル)。

プラスチックごみ対策(生分解性プラスチック)

プラスチックは使い終わると廃棄されますが、正しく回収されずにポイ捨てや不法投棄されると、プラスチックは分解されないため環境破壊の原因になります。自然環境に排出されたプラスチックは紫外線等で微細化されてマイクロプラスチックとなり、動物や魚や人の体内に入り込んで健康被害を及ぼすことが懸念されています。

一般的なプラスチックは自然環境で分解されにくいですが、生分解性プラスチックは微生物によって分解・代謝されて二酸化炭素や水に変換されます。つまり、生分解性プラスチックは自然界に排出されたとしても分解されてなくなる機能があります。

バイオプラスチックと呼ぶことの問題点

「バイオプラスチック」には、原料で分類した「バイオマスプラスチック」と、生分解性で分類した「生分解性プラスチック」がありますが、バイオプラスチックという表現だけではどちらかわかりません。

そのため、「バイオプラスチック」という呼び方はせず、「バイオマスプラスチック」または「生分解性プラスチック」と区別して表現するべきです。

 原料生分解性
バイオマスプラスチック植物などバイオマス由来なし(の場合がある)
生分解性プラスチック石油由来(の場合がある)あり

また、「バイオ」という表現はなんとなく自然に優しいというイメージでとらえられるために、バイオマスプラスチックに生分解性があると勘違いしたり、生分解性プラスチックが植物などバイオマス由来と勘違いしてしまう可能性があります。特に、バイオマスプラスチックに生分解性があると勘違いして気軽に排出してしまうと大きな問題になります。

関連書籍

「持続可能社会をつくるバイオプラスチック」は、高分子の化学・材料学・構造学・環境化学・グリーンサステイナブルケミストリーなどをテーマに、最近のアカデミアの基礎研究から企業研究者の実用化研究まで幅広く解説されています。

本書「バイオマスプラスチック」は、バイオマスプラスチックの基礎的な知識や最新の情報を専門家が分かり易く紹介しています。

2050年には魚の量をプラスチックごみの量が上回るという報告がなされ、深刻な課題となっている海洋プラスチックごみ・マイクロプラスチック問題。現在、プラスチックの使用量の削減および、プラスチック代替技術の研究開発や海洋生分解性を有する新素材開発が求められています。そこで、本書「最新の海洋生分解性プラスチックの研究開発動向」では、海洋プラスチックごみ・マイクロプラスチック問題についての日本と世界の取組みの現状や、最新の技術研究について、わかりやすく解説します。これからのSDGsを目指す社会をつくる、すべての企業や研究者に読んでほしい一冊です。

「図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題」は、イラストが多く、視覚的に理解しやすい工夫がされています。14歳からというタイトルですが、大人でも十分読みごたえがある本です。プラスチック問題の深刻さと急いで対策を講じる必要性を強調しています。

関連サイト

タイトルとURLをコピーしました