2023年の日本の半導体材料メーカー22社の売上高推移とランキングを紹介します。また、2021年から2023年の2年間の売上高成長率も紹介します。
半導体材料メーカーの売上高国内ランキング
主要な半導体材料メーカーについて、2021年から2023年の2年間の売上高を示します。（注意：1～12月基準で、一部の会社は半導体以外にも電子材料の売り上げを含みます。横スクロールできます。）
| ランキング | 企業名 | 2021年 （億円） | 2022年 （億円） | 2023年 （億円） | 成長率 (%/2年) | 主な製品 |
| 1 | 信越化学 | 6,708 | 8,645 | 8,456 | 26% | シリコンウェハー、フォトレジスト |
| 2 | SUMCO | 3,356 | 4,410 | 4,256 | 27% | シリコンウェハー |
| 3 | 住友化学 | 4,597 | 4,603 | 4,037 | -12% | フォトレジスト、高純度薬品、偏光フィルム |
| 4 | 三菱ガス化学 | 2,857 | 3,119 | 3,727 | 30% | 各種薬液、半導体パッケージ用BT材料 |
| 5 | 三菱ケミカル | 3,407 | 3,791 | 3,643 | 7% | 洗浄剤、感光性ポリマー |
| 6 | レゾナック | 4,229 | 4,272 | 3,381 | -20% | 高純度ガス、CMPスラリー、封止材、基板材料 |
| 7 | TOPPAN | 2,109 | 2,520 | 2,623 | 24% | 反射防止フィルム、フォトマスク、パッケージ基板 |
| 8 | 大日本印刷 | 2,080 | 2,072 | 2,245 | 8% | メタルマスク、リードフレーム、フォトマスク |
| 9 | HOYA | 2,024 | 2,107 | 1,918 | -5% | マスクブランクス、フォトマスク、HDD基板 |
| 10 | 富士フィルム | 1,379 | 1,792 | 1,796 | 30% | フォトレジスト、CMPスラリー、保護膜形成・再配線形成用ポリイミド、イメージセンサー用材料 |
| 11 | AGC | 1,210 | 1,495 | 1,513 | 25% | オプト用部材、EUVマスクブランクス、プリント基板材料、CMPスラリー |
| 12 | 旭化成 | 1,180 | 1,273 | 1,203 | 2% | 感光材ポリイミド、ドライフィルム |
| 13 | JSR | 1,069 | 1,294 | 1,117 | 4% | フォトレジスト、パッケージ材料 |
| 14 | 東京応化 | 795 | 928 | 878 | 10% | フォトレジスト、パッケージ材料 |
| 15 | 日産化学 | 783 | 838 | 819 | 5% | 反射防止コーティング材、多層プロセス材料 |
| 16 | 住友ベークライト | 727 | 808 | 804 | 11% | 封止材、パッケージ基板材料 |
| 17 | 東レ | 759 | 585 | 612 | -19% | ポリイミド、有機EL材料、イメージセンサー材料 |
| 18 | 関東電化 | 464 | 606 | 565 | 22% | 特殊ガス |
| 19 | FUJIMI | 411 | 491 | 426 | 4% | 研磨材 |
| 20 | ADEKA | 360 | 356 | 382 | 6% | 高誘電材料、光酸発生剤 |
| 21 | 東洋合成 | 193 | 212 | 192 | -1% | 感光性材料 |
| 22 | セントラル硝子 | 197 | 192 | 181 | -8% | 半導体プロセス用高純度ガス、PK剤、レジスト材料 |
2023年は半導体市況低迷の影響で売上高が減少する企業が多かったです。この環境の中で、2021年から2023年の2年間で売り上げが20%以上増加した企業は、将来性のある有望な企業と言えます。
上位２社の信越化学とSUMCOはいずれもシリコンウェハーを製造しています。シリコンウェハーの単価が高いことがわかります。
一方のフォトレジストは日本メーカーの信越化学、JSR、東京応化、住友化学、富士フィルムなどで90%以上のシェアを持っている半導体材料です。ただし、フォトレジストのシェア上位のJSRや東京応化でさえ1,000億円程度の売り上げしかあげられていません。
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