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「フラーレン」の化学式、別名、IUPAC名、CAS番号、特徴、用途

フラーレン 情報
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フラーレンとは?

フラーレンは炭素の同素体の一種であり、C60やC70、C74、C76、C78などの分子の総称です。通常はフラーレンと言えばC60を意味することが多いです。C70以上の炭素数のフラーレンは高次フラーレンとも呼ばれます。

炭素数が60、70、74、76、78の分子が単離されています。

炭素の同素体としてはフラーレンのほかに、グラファイト、ダイヤモンドがあります。

フラーレンの化学式

フラーレンの化学式はC60やC70、C74、C76、C78などです。

フラーレン-C60の化学式
フラーレン-C60の化学式
フラーレン-C70の化学式
フラーレン-C70の化学式

フラーレンは炭素の5員環と6員環からなっており、5員環の数は12個と決まっており、6員環の数はフラーレンの炭素数によって変化します。

フラーレンの別名

フラーレンの別名には以下のようなものがあります。

  • バックミンスターフラーレン(英語:buckminsterfullerene)(炭素数が60の場合)
  • バッキーボール(英語:buckyballs)

フラーレンのIUPAC名、CAS登録番号

C60

C70

C76

  • IUPAC Name:nonatriacontacyclo[17.7.7.713,27.729,30.617,33.13,12.14,7.19,20.05,26.06,23.08,21.010,14.022,32.024,31.025,28.715,37.735,48.650,52.02,49.011,56.016,54.018,36.034,40.038,73.039,76.041,69.042,46.043,67.044,64.045,47.051,55.053,75.057,62.058,74.059,72.060,65.061,63.066,71.068,70]hexaheptaconta-1,3,5(26),6,8,10(14),11(56),12,15(76),16(54),17,19,21,23,25(28),27(47),29,31,33,35,37(70),38,40,42,44(64),45,48(63),49,51(55),52(57),53(75),58,60(65),61,66,68,71,73-octatriacontaene
  • CAS登録番号:135113-15-4
  • PubChemリンク:https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/56846604

C78

  • IUPAC Name:tetracontacyclo[25.6.5.516,28.44,32.35,11.321,34.28,10.212,15.222,35.229,31.113,20.124,38.02,6.014,19.017,25.018,23.030,37.033,36.547,54.446,53.448,58.126,51.150,52.03,45.07,42.09,61.039,40.041,43.044,63.049,76.055,78.056,62.057,68.059,64.060,67.065,69.066,71.070,73.072,75.074,77]octaheptaconta-1,3(45),4(48),5(61),6,8,10,12,14,16,18,20,22,24(39),25,27(38),28,30,32,34(42),35(40),36,41(43),44(63),46,49(76),50(77),51,53,55(78),56(62),57,59,64,66,68,70(73),71,74-nonatriacontaene
  • CAS登録番号:136316-32-0
  • PubChemリンク:https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/133108905

フラーレンの特徴

フラーレンは黒色の粉末で、以下の特徴があります。

  • 構造:フラーレンは、炭素原子が球状に配置されており、C60は20個の6員環と12個の5員環から構成されています。C70は25個の6員環と12個の5員環からなり、ラグビーボールのような形をしています。
  • 化学的性質:フラーレンは化学的に安定な化合物で、ラジカル捕捉性、電子受容性があります。
  • 物理的性質: フラーレンは水や有機溶媒に不溶ですが、PCBMなどの誘導体は有機溶媒に溶解させることができます。

フラーレンの用途

フラーレンは、その特徴的な特性から、化粧品、電子材料、医薬品など幅広く利用されています。

  • 化粧品:活性酸素やラジカルを補足する作用により、美肌効果や肌の老化防止効果があるとされており、美容液やローションなどに配合されています。
  • 電子材料:n型半導体材料として、PCBMなどの誘導体として有機薄膜太陽電池に用いられています。
  • 医薬品:フラーレン誘導体は抗HIV活性を示すため、医薬品として利用されます。

フラーレンは買える?

フラーレンそのものは一般的には販売されていませんが、フラーレンを含む化粧品は販売されており、購入可能です。

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