こんにちは!化学ブロガーのけむさんです。
この記事では、実験や勉強で役立つ、溶液を薄めるときに加える水の重量を簡単に計算する方法を紹介します。

ねこ
この8%の塩酸を5%にしたいけど、何グラムの水を加えればいいの?
こんな疑問、実験のたびに出てきますよね。
この記事を読めば、望みの濃度の溶液に希釈する時に加える水の重量を一発で計算できるようになります。

けむさん
便利な計算機をつくりました。
ボックスに以下の3つの数値を入力して、「計算する」ボタンを押してください。
- 希釈前溶液の濃度(%)
- 希釈前溶液の重量(g)
- 希釈後溶液の濃度(%)
加える水の重量計算機
加える水の重量: — g
加える水の重量の計算方法
濃度と重量の関係は、以下の式で表せます。
C1 × W1 = C2 × ( W1 + W水 )
- C1:希釈前溶液の濃度(%)
- W1:希釈前溶液の重量(g)
- C2:希釈後溶液の濃度(%)
- W水:加える水の重さ(g)(←これを求める)
上の式を変換すると、加える水の重さを計算する式ができます。

実際に計算してみよう!
200gの濃度8%の塩酸を、濃度5%に薄めたい。加える水は何グラム?
- C1 = 8%
- W1 = 200g
- C2 = 5%

→ 水120 gを加えればOK!
濃度を間違うとどうなる?
実験では、濃度がずれると化学反応が思い通りに進まないことがあります。また、中和反応では濃度のミスが致命的。希釈計算は正確に行う必要があります。