こんにちは!化学ブロガーのけむさんです。

ねこ
この20%の塩酸に水を足したら、濃度は何%になるの?
そんな疑問を持ったこと、ありませんか?
この記事では、溶液を水で希釈したあとの濃度を簡単に求める方法をご紹介します。
便利な濃度計算ツールも用意しています。数値を入力するだけで一瞬で答えがわかります!
こんなときに使えます
- 実験で濃度を変えた溶液を調整したいとき
- 化学の課題で希釈の問題を解くとき
希釈後の濃度計算機

けむさん
便利な計算機をつくりました。
以下の3つの数値を入力して、「計算する」ボタンを押してください。
希釈後溶液の濃度: — %
希釈とは?
希釈とは、濃い溶液に水などを加えて薄める操作のことです。
たとえば、10%食塩水100gに100gの水を加えると、合計200gになりますが、食塩の量は変わりません。そのため、濃度は5%に下がります。
希釈後溶液の濃度の計算方法
希釈前後で溶質の重量は変わらないので、以下の式が成り立ちます。
C1 × W1 = C2 × ( W1 + W水 )
- C1:希釈前溶液の濃度(%)
- W1:希釈前溶液の重量(g)
- C2:希釈後溶液の濃度(%)(←これを求める)
- W水:加える水の重量(g)
上の式を変換すると、希釈後溶液の濃度を計算する式ができます。

実際に計算してみよう!
20%塩酸200gに50gの水を加えると、濃度はどうなる?
- C1 = 20%
- W1 = 200g
- C水 = 50g
C2 = ( 20 x 200 ) ÷ (200 + 50 ) = 4000 ÷ 250 = 16
→16%
濃度を間違うとどうなる?
実験では、濃度がずれると化学反応が思い通りに進まないことがあります。また、中和反応では濃度のミスが致命的。希釈計算は正確に行う必要があります。