こんにちは!けむさんです。
今回は、飽和溶液の濃度計算をテーマに、以下のふたつの計算ツールを紹介します。どちらも、化学の勉強や実際の実験で役に立ちます。
- 溶解度から、溶質の重量と重量パーセント濃度を計算するツール
- 溶解度から、溶媒の重量と重量パーセント濃度を計算するツール
目次
溶解度とは?
溶解度とは、ある溶質が一定の量の溶媒に溶ける限界量のことです。通常、飽和溶液の溶質の重量(g)や、溶媒100 gに溶けている溶質の重量(g)などで表します。一般に(g/100g-溶媒の化学式)等の単位で表すことが多く、溶媒が水の場合は(g/100g-H2O)となります。
たとえば、25℃において水100 gにNaClを35.9 gまで溶かすことができますが、この時のNaClの溶解度は35.9 g/100g-H2Oと表されます。
溶解度から、溶質の重量、溶媒の重量、重量パーセント濃度を自動で計算するツール
こんなときに便利です。
- 実験で飽和食塩水を調製したい
- 溶解度データから濃度を計算したい
- 「この温度で何g溶かせばいいのか?」を知りたい
溶解度から、溶質の重量と重量パーセント濃度を計算するツール
「この溶解度の物質を、溶液100gに溶かしたらどうなる?」という、飽和溶液を調製するときの定番パターンです。
リンク
入力例
- 溶解度 = 35.9(g / 100g 溶媒)
- 溶媒 = 250 g
→ 計算結果:
- 溶質:89.75 g
- 溶液全体:339.75 g
- 濃度:26.42 %
溶解度から、溶液の重量と重量パーセント濃度を計算するツール
今度は逆です。「この物質を50g溶かしたいとき、溶媒は何g必要か?濃度はどれくらいになる?」という、溶質の重量から溶媒の重量を計算するパターンです。
リンク
入力例
- 溶解度 = 35.9(g / 100g 溶媒)
- 溶質 = 100 g
→ 計算結果:
- 溶媒:278.55 g
- 溶液全体:378.55 g
- 濃度:26.42 %
よくある計算で混乱しがちなポイント
「100 g の溶媒に溶質が35.9 gってことは、溶液は135.9 g?」
→ はい、その通りです。
「%濃度にしたいときは?」
→ 「溶液全体に対しての割合(w/w%)」に直しましょう。
まとめ
- 溶解度とは100gの溶媒に溶かすことができる溶質の重量の最大値
- 実際に調製するときは溶質または溶媒の重量に応じてスケールを調整
- ツールを使えば、溶解度から、溶質の重量や溶媒の重量や重量パーセント濃度を一瞬で計算できる