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「次亜塩素酸ナトリウム」の化学式、別名、IUPAC名、CAS番号、特徴、用途

次亜塩素酸ナトリウム 情報
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次亜塩素酸ナトリウムとは?

次亜塩素酸ナトリウムは、は次亜塩素酸のナトリウム塩です。次亜塩素酸ナトリウムは白色固体ですが固体状態は不安定なため、水溶液として取り扱われることが多いです。

次亜塩素酸ナトリウムの化学式

次亜塩素酸ナトリウムの化学式は、NaClOです。

次亜塩素酸ナトリウムの化学式
次亜塩素酸ナトリウムの化学式

次亜塩素酸ナトリウムの別名

  • 次亜塩素酸ソーダ(英語:sodium hypochlorite)
  • アンチホルミン(次亜塩素酸ナトリウムの希釈水溶液)

次亜塩素酸ナトリウムの商品名

次亜塩素酸ナトリウムは除菌・消臭用に水溶液で販売されています。代表的な商品名を紹介します。

ハイター

NICHIGA(ニチガ)

■次亜塩素酸ナトリウムのIUPAC名とCAS番号

■次亜塩素酸ナトリウムの特徴

酸化反応

次亜塩素酸ナトリウムは他の化合物から電子を奪い取る力が強く、強力な酸化剤として働きます。

ClO + 2H+ + 2e → H2O + Cl

除菌効果

次亜塩素酸ナトリウムは細菌やウイルス中の分子を酸化反応で化学反応させ、細菌やウイルスを殺す働きがあります。低濃度でも高い殺菌効果を示し、一般細菌やウイルス(大腸菌、黄色ブドウ球菌、ノロウイルスなど)に対して効果的です。

漂白作用

次亜塩素酸ナトリウムは漂白作用があります。

不安定

次亜塩素酸ナトリウムは不安定な物質で、徐々に不均化反応によって塩化ナトリウムに分解します。特に、高濃度状態や、熱、光、酸で分解が促進されます。

2NaClO → 2NaCl + O2(次亜塩素酸ナトリウム → 塩化ナトリウム + 酸素)

3NaClO → 2NaCl + NaClO3(次亜塩素酸ナトリウム → 塩化ナトリウム + 塩素酸ナトリウム)

アルカリ性にすると分解を抑制することができるため、微量の水酸化ナトリウムを加えることがあります。

アルカリ性

次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性です。

まぜるな危険の化学反応式

次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤や殺菌剤など)を、酸性物質(トイレ用洗剤など)とまぜると、黄緑色の有毒な塩素ガスが発生します。この反応による死亡事故も起きており、次亜塩素酸ナトリウムを含有する家庭用製品には『まぜるな危険』の注意書きがされています。

NaClO + 2HCl → NaCl + H2O + Cl2(次亜塩素酸ナトリウム + 塩酸 → 塩化ナトリウム + 水 + 塩素)

まぜるな危険

次亜塩素酸ナトリウムの用途

次亜塩素酸ナトリウムは酸化剤、漂白剤、消毒剤、殺菌剤、食品添加物として利用されています。

  • 酸化剤:化学合成反応において酸化剤として利用されます。
  • 漂白剤:家庭用の塩素系漂白剤の成分として利用されます。製紙業界でも漂白剤として利用されます。
  • 消毒剤・殺菌剤:上水道、プール、家庭、病院、食品工場の消毒剤・殺菌剤として使用されています。
  • 食品添加物:次亜塩素酸ナトリウムの水溶液はアンチホルミンという商品名で食品添加物として使われます。

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